第8回目は、6回目につづいてウチ、小曽館育子が働くママの「子育て」についてインタビューするで。ゲストは、子育て真っ最中の二宮亜里さんや。初めまして。んじゃ、簡単に自己紹介をお願いします。
初めまして。二宮です。今、さいたま市で、8か月の息子と夫の3人で暮らしています。
8ヶ月って、ジュナンとだいたい同じやな!(ジュナン「オナジュ―ッ!」)
はい(笑)―――私は夫と共働きで、息子は4月から市の認可保育園に行ってます。私も夫も実家は福岡で、夫の仕事の都合でこちらに来たので、身近に頼れる人はいないんです。
共働きで、近くに頼れる人がおらんっちゅうのは大変やろなぁ。
想像以上に大変でした。仕事中に保育園から「熱があるから迎えにきて」と連絡がきたり、病気で保育園に預けられなくて看護休暇5日はもうなくなってしまいましたよ。朝も夜もバタバタ。けど、子どもはかわいいし成長は嬉しいです。子どもがいるから毎日がんばれます。
そんな二宮さん。待機児童問題に直面したんやて?
そうなんです。両親が遠くにいる私たちにとって、子育てと仕事を両立していくためには保育所が絶対必要です。産休に入ってすぐ市の情報を集めて、何か所も見学に行きました。役所の人は「たくさん希望を出せば、0歳児だからどこかには入れますよ」と言いました。けど、どこでもいいわけじゃないです。
そやな。
希望を出したところの中には、園庭のないところもありました。見学させてくれなかった園もありました。私は、園庭がある環境がいい保育園に預けたいと思っていました。書類に不備がなかったかも不安で、何度も役所に足を運び、育休中も「保育園に入れなかったらどうしよう」って、そのことばかり考えていました。
で、希望の保育園には入れたんか?
はい。結果の通知がきたときは、合格発表のような緊張がありました。封筒の分厚さで入れたか、入れなかったのかが一目でわかるんです。けど、入れてもどこの園かわからないので、最後の最後まで不安と緊張でした。
大きな不安を抱えていたんやなぁ。希望するところに入れてよかったなぁ。
(ジュナン「ヨカッタッシュー」)
けど、素直に喜べなかったんです。ママ友の1人が入れなかったんです。復帰が目前なのに認可外を必死に探している姿を見て、がんばってとも言えないし、すごく複雑な気分でした。他のお母さんたちも同じ思いでいました。そしたら、杉並で保育所入れなかったお母さんたちが行政に異議申し立てをしたというニュースを見て、入れなかったママ友が、「自分もやってみようかな」って言ったんです。じゃ、一緒にやろうとツイッターやブログで呼びかけたら、9人のお母さんが集まりました。みんな初対面です。
そりゃすごいな。(ジュナン「シュゴイッシュー!」)
みんなどんな思いで集まったんや?
2年続けて認可保育園に入れなかったお母さんは「ビルの1室に子どもが詰め込まれている認可外で待機してきた。環境のいい認可に通える子がいる一方で、うちは今年も入れなかったと悔しくてたまらない」と涙を流しました。また、月14万円以上もの保育料を払って一時保育でしのいでいるお母さんや、働きたいのに保育園がないから仕事をさがすこともできなくて困っているお母さんもいました。
悲しいなぁ。全国で待機児童は、年間2~5万人程度。潜在的には50万人おるって言われとる。その数だけ、悩みを抱えるお母さんたちがおるってことやな。
そうなんです。みんな、色々な園を見て、情報を仕入れて、子どもを安心して預けられる認可保育所への希望をだしているのです。ぜひ、子どもが安全にすごせる質の高い認可保育所をつくって、お父さん、お母さんの不安や悲しみをなくしてほしいです。私たちは引き続き、認可保育所の増設を求める運動を続けていきます。
安倍さんは「女性の活用」「育休3年」言うたりしてるけど、これどう思ぅた?
女性の活用も、女性の権利が保障された働き方ならいいですが、安い労働力として、都合よくみているんじゃないかって思います。だって、そういいながら、「解雇の自由化」って言ってるじゃないですか。それに「育休3年」っていうのも、認可保育園を増やしたくないっていうように聞こえます。私もそうですが、子育ても仕事も両方やりたいんです。どっちもやって、自分の人生を充実させたいと思っているんです。どちらかを選ばせるやり方はよくないです。
なるほどな。共産党は、安心・安全の認可保育所を年10万人規模で緊急に増設することや、保育室の面積や職員の配置基準の引き下げに反対することなど言うてるねんけど。
それ、いいですね!さいたま市では、市認定の保育施設でお昼寝中に子どもが亡くなる保育事故も起きています。保育園で事故が起きるなんて、絶対にあってはならないことです。かわいい子どもを突然失った悲しみがどれほどのものか、想像すると言葉になりません。子どもの命が守られない保育園では困ります。保育基準の引き下げは反対です。保育士さんの待遇を良くして、質の向上をしてほしいです。
他にも、こんな制度あってほしいとか、こんな環境がいいなとかあるか?
そうですねぇ。子育てで手がかかるのは一時期のことです。ずっとではないですよね。その一時期をみんなで分かち合えるような環境であってほしいです。みんなが産休・育休とれる職場。お父さんも育児に参加できるように、働き方を見直してほしい。そして、家族みんなでご飯が食べれたらいいな。
家族そろってご飯!!ええな~。それが当たり前の姿になってほしいな。共産党は認可保育園増設の他にも、医療費や教育費を無償化・負担軽減。残業を法律で規制すること。育児休業給付金を6割にし、非正規もとりやすくすることなど、仕事と子育ての両立の支援も提案してるんやで。
ぜひ実現してほしいことばかりです。あ、あとこれは言いたいです。
「原発はすぐなくしてーーっ!!」(ジュナン「ナクシュテーッ!」)
「消費税の増税はやめてーーっ!!」(ジュナン「ヤメチェーッ!」)」
「憲法9条変えないでーーっ!!」(ジュナン「キュージョーダイジ!」)
ふぅ~っっ、叫んですっきりしました。
まぁ、ジュナンまで一緒になって(笑)
でも、原発の再稼働なんて絶対あかんし、子育て世代に負担の大きい消費税増税もウチも許さんで!!子供の未来のためにも、9条守ってかんとな。
ほんじゃ、子育てお母ちゃんの願い実現のために、カクサ~ン!