今日はカクサン部にスペシャルゲストが来てくれたのだ。
紹介しよう。浦添市議の伊礼悠記さんだ。
こんにちは、しいさあさん! カクサン部、いつも見てますよ~。
かっかっかっ(笑)。伊礼さんは、今年2月の浦添市議選挙に30歳で初立候補し、トップ当選して全国に旋風を巻き起こした。もう一人の西銘健議員(31歳)も2位で当選。若い2人の共産党員の大金星に、わん(わたし)も胸をおどらせたわい。
ありがとうございます。市議選では、オスプレイの問題とともに、那覇軍港返還の見返りに、浦添に新軍港を建設するという問題が争点となりました。これに唯一反対の論陣をはったのが、私たち共産党でした。基地や平和の問題で、絶対にブレない共産党への信頼が、市議選の結果にあらわれたと思います。
さて、今日は沖縄で基地問題が、どんな風に受けとめられているのか聞きたいというリクエストが来ているのだが。
地域で訴えていても、反応がものすごいです。普天間基地の「県外移設」の公約を裏切った政党・政治家への不信感が強い。自民党の参院選候補は、沖縄では「県外移設」を言ってます。でも、県民は「安倍内閣は辺野古に新基地を押しつけようとしているじゃないか。どうせまた公約違反するんだろう」と、不信の目を向けています。
オスプレイの問題でも、うちなー(沖縄)は苦しめられておるな。
はい。本当に頭の上を飛ぶんです。うちの5歳の娘も、形だとか独特の重低音を覚えてて、「あ、オスプレイだ!」って保育園に逃げ込むそうなんです。若いお母さんたちから、「いつ落ちるかわからない。こわい」って声をたくさん聞きます。もちろんオスプレイだけでなく戦闘機やヘリも危ない。基地がある限り、この恐怖はなくなりません。 住宅地の上を飛行するオスプレイ(伊礼さん撮影)
オスプレイはいま沖縄に12機あって、山口県の岩国基地など本土でも飛行訓練をしておる。さらにこの夏、普天間に12機追加するという話まで出ておるな。
本当にひどすぎます。沖縄では、去年の9月に10万1千人が集まって、オスプレイ反対の県民大会を開きました。今年1月には沖縄県内の全市町村と議会が政府に「建白書」を提出し、オスプレイの配備撤回と、普天間基地の県内移設断念を訴えました。自民党から共産党まで、「オール沖縄」で一致している。
うちなーは島ぐるみで燃え上がっておる。いくら説得されようが、もう後戻りできないところにきている。わんも感じておるぞ。
背景には沖縄の歴史がありますね。先の戦争で「鉄の暴風」と言われる激しい地上戦を体験し、20万人の県民が命を失いました。戦後はアメリカ軍が駐留し、6歳の少女を米兵が暴行し殺害した由美子ちゃん事件(1955年)、小学校に米軍機が墜落し多数の死傷者をだした宮森小学校事件(59年)など、悲惨な事件が次々起きました。1972年に本土に復帰してからも事態は変わらず、小学生が米兵4人に拉致され暴行された少女暴行事件(95年)など、苦しみが今も続いています。
ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・!す、すまん、涙が・・・。
もうがまんならない、基地のない平和な沖縄を返せ―これが、沖縄の思いなんです。
そのとおりだ。だが同時に、「基地をなくすと、雇用や経済が悪くなるのでは」という疑問も聞いたりするが。
基地で働いている人は、私の身近にもたくさんいます。生活のために働かざるをえない人、国際交流に魅力を感じている人などいろいろです。でも、命より大事なものってないですよね。「ぬちどぅ宝」(命こそ宝)です。いま観光スポットとして人気の新都心も、もとは基地でした。基地をなくしたあと税収は10数倍、雇用者数は128倍になってます。こういうことも話したら、「基地をなくして大丈夫か」と言っていた人も、「なくした方がいいね」ってわかってくれます。
沖縄をめぐっては、大阪の橋下徹市長の暴言も大問題になったな。
「慰安婦は必要だった」「在日米軍は風俗を活用してほしい」という発言ですね。私は街頭で演説するとき必ず、この問題を訴えていますが、女性も男性も、みんな「わじわじー」(すごく怒っている)と言います。あれは、「今後も沖縄に米軍を駐留させる」と言っているのと同じですからね。
うちなーの心が、やはりあの発言を許さんのだな。わんも、わじわじ~。
私の議員事務所がある地域は、沖縄戦で一家全滅した世帯が3分の2にのぼります。「ああいう暴言を吐くような勢力が、憲法9条を変え戦争できる国にしようとしている。憲法を守る沖縄の声を選挙で示そう」って訴えると、熱い反応があります。
若い伊礼さんが、うちなーの心をしっかり引き継いでいるのが頼もしいな。
ちゅらららら~♪
それからTPPも絶対ストップです。TPPに加入したら沖縄のサトウキビは全滅するといわれます。沖縄は最低賃金が全国でいちばん低く、離婚率や失業率も高い。待機児も多い。日本の政治と社会のさまざまな矛盾が集中的にあらわれているんです。
伊礼さんは元看護師さん。県民のくらしの大変さは身に染みて感じておるのだろうな。
はい。病院で働いていたとき、身元不明で運ばれてくる方があまりに多いのにショックを受けました。公園などで倒れ、不明のまま亡くなっていく。身元が分かっても、家族もお金や保険証がない。「日本は先進国のはずなのに、いったいこれは何?これって政治や行政の責任じゃないか」って心底思ったんです。
それが議員になった原点なんだな。議員活動にも力が入っておろう。
はい。市民の要求を一身に背負うつもりで質問に立っています。でも、生活保護や年金など、国の政治や国の制度を変えなければ、市としてはどうしようもないと答弁されてしまう問題もあります。市政と国政はつながっているなって、本当に実感するんです。
となると、今回の参院選に向けても、燃えていると。
そうなんです! 共産党は全国ひとつでがんばれるでしょ。すごく心強い。都議選での躍進はうれしかった。いよいよ共産党の時代だーって、わくわくしてます。ね、しいさあさん、そうでしょ? 本当にがんばりましょうよ!
がははははっ! その笑顔、そのパワー、最高だな。もちろん、わんもがんばるぞ。
うちなーの思い、カクサーン!