第8講 党名を変えないわけは

ども!こんにちは。カクサン部!部長の賀来三四郎ことカクサン、20代独身っス。今日は、いつもの講座とおもむきを変えまして、共産党の「党名」についてお話したいと思います。よく「名前変えたらいいのに」ってツイートされているので。うまく言えるかわかりませんが、今日はちょっとマジメモードで話しちゃいます。

「党名を変えない」理由の1つ目は、「ブレない」政党でありたいからです。イメージよさげな名前をつけて期待をあつめた党が、政党助成金をたくさんもらったあと、いつのまにか消えている。そんなの国民をバカにしてますよね? 作家の瀬戸内寂聴さんも、「私は共産党に『名前を変えろ』とずっと言ってきましたが、政党が次つぎ名前を変え、5日で消えていくような党もある今の状態を見ていると、変えるのもどうかと思いますね。とにかく発言のブレない政党は信頼できます」と言ってくれました。みなさんの1票を決して行方不明にしないためにも、私たちは、名前もブレない政党でありつづけたいのです。

2つ目の理由は、「歴史の重み」です。この名前で1世紀近く活動してきたんです。戦前、共産党は政党としてはただひとつ、戦争反対を貫き、国民主権を求め続けてきました。それは戦後、日本国憲法に実りました。戦後も、中国の毛沢東派やソ連といった「社会主義」を看板にした国が「オレたちの言いなりになれー!」って圧力をかけてきましたが、日本共産党はきっぱり拒否しました。そうして国民のためにがんばり続けてきた、歴史の重みが込められた名前なんです。

3つ目は、党名に込められた未来社会への展望です。みなさん、マルクスって知ってます?私たち共産党の大先輩なんですが、リーマン・ショック以降、あらためて日本でも世界でも注目が集まっています。彼がめざしたのは、「ソ連」から連想する「統制経済」とか「一党独裁」「貧しき平等」とはちがいます。一人ひとりが個性や能力をぐんぐん伸ばしていけて、だれもが「自由」を手にできる新しい社会、人が人を支配したり、搾取したりすることのない社会──これがマルクスがめざし、私たち日本共産党もめざしているものです。そんな想いが、「共産」という言葉にはこめられているんです。

…って、ちょっとマジメすぎちゃいましたかね!てへっ!

政党助成金/受け取った28党・消えた21党