「派遣」社員なのに、「請負」として働かせる──キヤノン、ソニーなどの大企業で横行する「偽装請負」という法律違反が、大きな社会問題になっている。
なぜ、そんなことが? 「派遣」なら、同じ職場で3年働いたら、受けいれ会社は、あなたに“正社員になりますか?”と申し入れる義務がある。仕事中の安全についても責任をもって保障しなければならない。ところが「請負」では、会社にはそんな義務や責任はなくなるからだ。
あなたは「派遣」?それとも「請負」?──あなたに「仕事の指示」をするのはだれか、でわかる。「受けいれ会社の人」なら、あなたは「派遣」社員。そうじゃなくて、「雇われた会社の人」なら、あなたは「請負」社員だ。
いま全国各地で、「偽装請負」で働かされている人たちが声をあげ、会社に直接雇用させる運動がひろがっている。
厚労省も2度の通達
日本共産党は、「偽装請負」という無法を職場から一掃しようと国会で再三質問し、政府を追及。厚労省は、06年9月、07年3月と2度にわたって、違法の是正をもとめる通達をだした。とくに3月の通達は、“偽装請負として働かせられている労働者を、ただちに直接雇用すべし”ときびしくもとめている。日本共産党は、この厳格な実施をもとめている。
JCPムービー
首相に「違法は指導する」と約束させた
市田忠義・党書記局長の質問
JCPムービー
「誰かが声あげなあかんのや!」
松下プラズマ(大阪)の偽装請負を告発した青年にインタビュー
|