憲法9条があったからこそ、日本はアジア諸国から信頼をえられ、自衛隊は今まで海外で一人の命もうばわないでこられました。9条を改悪し、アメリカといっしょに戦争できる国にする――こんな道をすすんだら、世界とアジアでますます孤立してしまいます。 政界の中で改憲論が勢いづき憲法をめぐる動きが重大局面に。 憲法の条文を変える動きが本格化する一方で、自衛隊が米軍といっしょになって直接的な戦闘行動に参加できるように集団的自衛権を認めよの憲法解釈を全面的に変更する解釈改憲論も急浮上しています。 侵略戦争・植民地支配への痛切な反省に立って"戦争はしない、戦力はもたない"と明記した憲法9条を変えて、わが国を「海外で戦争をする国」につくりかえようとするくわだては、「自民党型政治」がこの60年間いっかんして追い求めてきたものです。
現在の日本の政治の行き詰まりや閉塞(へいそく)状況は、現行憲法のせいでもなければ、憲法が定めた統治機構の「弊害」のためでもありません。国民の意思や願いにさからって、「アメリカいいなり」「財界中心」に政治がゆがめられてきたことこそが、行き詰まりと閉塞状況の根源にあります。諸悪の根源は、憲法にあるのではなく、逆に、憲法をないがしろにしてきた政治にこそあります。憲法が「時代に合わない」のではなく、憲法の先駆的原則を踏みにじり続けてきた政治こそ、時代おくれになっているのです。 日本共産党は、憲法の前文も含む全条項を厳格に守るとともに、世界で最も徹底した恒久平和主義をかかげる憲法9条、国民の生存権と文化的生活を明記した25条をはじめ、平和的・民主的条項を全面実施することを求めます。私たちは、国民のみなさんとともに、憲法の平和・人権・民主主義の原理・原則を、国政のすべての分野に生かす道をすすみます。 【赤旗関連記事】
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