しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年5月19日(木)

「改憲の口実 言語道断」

山添氏 「合区」討議を批判

参院憲法審

写真

(写真)発言する山添拓議員=18日、参院憲法審査会

 参院憲法審査会が18日に開かれ、参院選挙の選挙区「合区」をテーマに自由討議が行われました。日本共産党の山添拓議員は、2009年の最高裁判決で投票価値の平等の観点から、参院選挙制度の仕組み自体の見直しが提起されたと強調。ところが、4増4減や合区導入、さらに「18年には合区で立候補できない自民党の議員・候補者を事実上救済する比例代表『特定枠』を導入し、党利党略を優先した」と指摘しました。

 山添氏は、わが党は一部の県だけが対象となる合区制度は不公平だと反対し、多様な民意を議会に反映させるため、比例代表を中心とする制度へ抜本的な見直しを提案してきたと述べ、「(一票の)格差是正の議論こそ必要だ」と主張。自民党が18年改定を抜本的な見直しの一つと強弁しながら抜本的な見直しには改憲が必要と主張したとして、「改憲の口実にしたのは言語道断だ」と批判しました。

 そのうえで「問われているのは、『合区』による一時しのぎでも、『合区解消』の改憲でもなく、改憲論議を推進するために憲法審査会を動かすことでもない」と主張。民意を反映する選挙制度への抜本改革や、憲法を守り生かす政治への転換こそ求められていると述べました。

 自民党の有村治子議員は、自民党の「改憲4項目」の一つに合区解消が掲げられているとして、改憲議論を深めていきたいと表明しました。立憲民主党の小西洋之議員は「合区解消のための憲法改正は反対だ」と主張。社民党の福島瑞穂議員は「選挙制度がどうあるべきか、憲法に書くべきことではなく公職選挙法などで議論すべきことだ」と語りました。


pageup