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2025年3月16日(日)

「川の水、灰をよけ飲んだ」

「被爆体験者」と白川氏懇談

長崎

写真

(写真)山口さん(左端)と話す(正面左から)白川、つつい、山本、池山の各氏=14日、長崎市

 日本共産党の白川よう子参院比例予定候補は14日、長崎市で、国が定めた地域外で被爆したために原爆の被爆者と認められていない長崎の「被爆体験者」と懇談しました。参院長崎選挙区の、つつい涼介予定候補が同行しました。

 「長崎被爆地域拡大協議会」の山本誠一事務局長の案内で、爆心地から約11・6キロの戸石町で、原爆投下と同時に放たれた落下傘つき計測器ラジオゾンデの落下地点を見学。東長崎地域で原爆に遭った被爆体験者の尾上利明さん(84)から話を聞きました。

 尾上さんは「原爆が落ちた後、紙切れや黒いものが大量に雪のように飛んできた。飲み水は川に浮いている灰をよけて飲んだ」と話しました。

 その後、爆心地から約8・5キロの茂木町で被爆した山口熊太郎さん(84)と栗田弥生さん(89)、池山道夫会長からも当時の状況を聞き取りました。山口さんは「国は原爆による病気は認めながら、なんで被爆者健康手帳をくれないのか」と憤りました。

 熱心に話を聞いていた白川さんは「5歳という年齢だった体験者も、原爆が落ちたその瞬間を切り取ったように鮮明に記憶されていてそれが印象的だった」と述べ、「体験者は高齢。存命のうちに被爆者と認められるよう私たちが力を合わせ、政治を変えていかなければ」と語りました。