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2025年3月14日(金)

天下り先に自民を紹介か

白石都議追及 都幹部職員再就職巡り疑惑

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(写真)質問する白石都議=12日、東京都議会予算特別委員会

 東京都が、退職した元幹部職員の天下りをあっせん、差配する裏リストを作り、都議会自民党の政務調査会事務局の人事に関わっている疑惑が12日、明らかになりました。都議会予算特別委員会の代表総括質疑で日本共産党の白石たみお議員が取り上げ、「都が特定の会派に便宜を与え、政調会職員に元幹部職員を天下りさせている疑惑で、到底許されない」と厳しく批判しました。

 都は幹部職員の天下りに対する都民の批判を受け、退職した幹部職員の再就職状況一覧を都職員退職管理条例に基づき毎年作成、公表していますが、この一覧とは別に「外郭団体等OB役員名簿」を作成し、専用の個室や秘書、送迎車の有無、年収などの待遇まで記載していました。

 佐藤智秀都総務局長は「元幹部職員の状況を把握する基礎資料」として名簿の存在を認めました。

 白石氏は、OB名簿に詳細な待遇を記載し管理しているのは「都が天下りをあっせん、差配する裏リストだからではないか」と指摘。党都議団の調べでは再就職先として、民間企業とともに都議会自民党政調会が入っていると示し、「都が都議会自民党の人事に関わっている驚くべき疑惑だ。中立・公正な行政がやることではない」と批判しました。

 小池百合子知事は「条例に基づく退職管理の厳格な運用と、再就職情報の公表範囲の拡大という透明化を進めてきた」と答えました。

 白石氏は、裏金をつくっていた政治団体「都議会自民党」の事務担当者が元都幹部職員だと指摘。「都と都議会自民党の闇を明らかにし、癒着を断ち切ることが必要だ」と述べ、名簿を同委員会に資料提出するよう求めました。川松真一朗委員長(自民党)は「理事のみなさんと協議する」と述べました。