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2024年12月28日(土)

ロシアが旅客機撃墜か

アゼルバイジャンは謝罪と処罰求める

 中央アジアのカザフスタンでアゼルバイジャンの旅客機が墜落したことについて、アゼルバイジャン筋はロシアの防空システムにより撃墜されたと26日、表明しました。ロイター通信などが伝えました。

 アゼルバイジャン機は25日、乗客62人と乗員5人を乗せ、首都バクーを離陸、ロシア南部チェチェン共和国のグロズヌイへ向かいましたが、カスピ海対岸のカザフスタン西部アクタウ近郊に墜落し、38人が死亡しました。

 アゼルバイジャンの捜査筋は暫定的な調査結果は、地対空ミサイルを備えるロシアの防衛システムのパンツィリによって攻撃されたことを示していると、ロイター通信に語りました。またアゼルバイジャン機は、ロシアの電子戦システムにより通信が不能にさせられていたとしました。

 またユーロニュースによると、アゼルバイジャン政府筋は、当時、グロズヌイ上空には無人機が飛行し、ロシアの対空システムが迎撃していましたが、ミサイルが旅客機の近くで爆発。機体が損傷した旅客機は近くのいくつかのロシアの空港に着陸許可を求めましたが、拒否され、カスピ海を越えたカザフスタンまでの飛行を余儀なくされたといいます。

 アゼルバイジャン政府関係者はメディアに対し、ロシアは旅客機の飛行禁止区域設定を怠ったと指摘。謝罪と責任者の処罰を求めました。ロシア側は「調査が終わる前に仮説を広めるのは間違いだ」としています。

 2014年にもウクライナ東部の親ロシア派地域でオランダ発のマレーシア航空機が撃墜され、乗客乗員298人が死亡した事件があり、オランダ裁判所はロシア人元大佐など3人に終身刑を申し渡しています。