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2024年8月17日(土)

ガザ死者4万人超

国連高官 イスラエルを批判

 【カイロ=秋山豊】パレスチナ・ガザ地区のメディア当局は15日、昨年10月以来のイスラエル軍の攻撃による死者が4万人を超えたと発表しました。うち子どもは1万6千人以上、女性は1万1千人以上で、ほかに約1万人がガレキの下敷きとなっていて行方がわかりません。

 国連人権高等弁務官のターク氏は同日、「きょう、世界にとって恐ろしい節目に到達した。民家や病院、学校に対するイスラエル軍の破壊行為に驚がくしている」と述べ、イスラエルを批判しました。

 ガザ保健当局によると、この24時間で新たに40人が殺され、累計で少なくとも4万5人。負傷者は少なくとも9万2401人です。

 イスラエル軍はイスラム組織ハマスの壊滅を掲げて、陸海空から同地区を攻撃してきました。子ども、女性、民間人を顧みない虐殺で、南アフリカをはじめ少なくない政府も国際法違反のジェノサイド(集団殺害)と批判しています。

 イスラエル軍は、難民キャンプや、住民の避難所となっている学校、医療施設、救急車も攻撃。医療従事者やジャーナリスト、国連職員、食料などを支援する活動家も殺しています。

 イスラエル軍はまた、作戦遂行のため住民に退避を命じ、幾度も移動を強制。退避先に指定した地域さえ空爆しています。ガザの人口は約240万人。国連によると最大190万人が自宅を追われて避難民になっています。

 両親あるいは一方の親を亡くした子どもは1万7千人に上ります。