2023年10月8日(日)
穀田氏に質問「国対委員長とは」
答えるネット動画公開 ユーチューブ
![]() (写真)選挙ドットコムちゃんねるで鈴木氏の質問に答える穀田氏(右)(ユーチューブから) |
日本共産党の穀田恵二国対委員長が、26年間務める国対委員長の仕事や野党共闘の課題など多様なテーマの質問に答えた3本の動画が、インターネット動画サイト「ユーチューブ」で3日から公開されています。配信は「選挙ドットコムちゃんねる」。司会は選挙ドットコムの鈴木邦和編集長です。
鈴木氏は、穀田氏が与野党問わず信頼を集める政治家だと紹介。大島理森衆院議長(当時)や自民党の伊吹文明氏、野中広務氏、自由党(当時)の小沢一郎氏、各党国対委員長らが参加した穀田氏の国対委員長就任20周年パーティーにも言及し、長年務める国対委員長の仕事について質問しました。
穀田氏は、国対委員長として「審議と信義に心を砕いてきた」と発言。唯一の立法機関であり、政府をチェックする国会本来の役割を発揮し、議会制民主主義を守るために力を尽くす必要性を訴えてきたとして、「徹底した審議をする、それを行うための信義が必要だ。それが(安倍政権以来)両方とも希薄になってきている」と述べました。
市民と野党共闘の課題について問われた穀田氏は、安保法制の廃止と立憲主義の回復を原点に共闘を進めてきた経緯を紹介。紆余(うよ)曲折はあるものの、21年総選挙では、共闘した59選挙区で勝利した実績に確信を持って共闘を再構築していく必要性を訴えました。鈴木氏は「選挙区ごとの得票を見ると野党共闘の成果があると非常に感じた」と応じました。
番組では、2月の予算委員会での穀田氏の質問を紹介。浜田靖一防衛相が、集団的自衛権に基づく敵基地攻撃を行い、相手から報復を受けた場合、「日本に大規模な被害が生じる可能性も完全に否定できない」と答弁しました。
穀田氏は「安保法制の危険を如実に示したもの」と指摘。全国の自衛隊基地の強靱(きょうじん)化、南西諸島へのミサイル配備など大軍拡の危険性を告発しました。
鈴木氏は「非常に重要な答弁なのに報道は一部だ」と発言。穀田氏は「大手メディアが政府の大本営発表に傾いているんじゃないか」と述べました。
日本共産党への攻撃など「批判への耐え方は?」との質問も。穀田氏は、「アカ」などの偏見は、戦前、反戦平和や国民主権を訴えた党に対して当時の政府がつくり出したものだとして、それと苦闘して前進してきた党の歴史を紹介。「耐えているだけじゃない。党創立以来101年、弾圧に抗して、はねのけて成長してきたのが私たちの特質だ」と語りました。