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2023年8月3日(木)

女性の低年金改善を

違憲訴訟勝利めざす

最高裁にむけて要請行動

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(写真)女性の低年金改善を求めて最高裁に向けアピールする人たち=2日、東京都千代田区

 年金引き下げ違憲訴訟の最高裁での勝利をめざして、全日本年金者組合は2日、最高裁判所に「何とかして!女性の低年金 最高裁は司法の役割を果たせ」と、門前でアピールし要請行動に取り組みました。門前では、岩手から熊本まで全国から原告や支援者ら110人の女性が「女性が暮らせる最低保障年金制度を!」と横断幕を掲げました。

 杉澤隆宜委員長が、自公政権による2013~15年の年金減額決定は憲法25条、29条、国連社会権規約に反するとして5297人が提訴、五つの原告団が最高裁に上告し、裁判闘争は大詰めだとし「女性主体の行動は初です。この声を最高裁は聞いてください」と訴えました。

 中川滋子女性部長は、「裁判を通じて、どの地域でも女性の低年金が可視化された。女性年金者の8割が月10万円未満です。最高裁は、立法の正しくないことを正してほしい」と訴えました。

 埼玉訴訟の河村勝子団長は、性差別賃金が反映し低年金にさせられてきた女性の権利問題に触れ「生活実態をみて年金減額は違憲だときっぱり出してほしい」と訴えました。

 京都訴訟の中川美智子原告副団長は「もう働けない人間に、食べていけるだけの年金を出さないなんて許されない」と述べ、石川県の女性は自治体で意見書をあげる取り組みを呼びかけ、「最低限度の生活を全国から問い、生存権を国に保障させるたたかいです」と決意表明しました。