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2022年2月6日(日)

きょうの潮流

 ハングルを覚えている、『資本論』に挑んでいる、園芸にはまっている。周りから聞こえてくるだけでも、さまざまなことにとりくんでいました▼コロナ禍で増えたおうち時間。内閣府の調べでは、それを活用して新たなことを始めたり、趣味に熱中したりしている人は6割以上にのぼるそうです。料理の幅がひろがった、昔買ったギターを改めて楽しんでいると話す知り合いも▼私たちのくらしをガラリと変えた感染症の大流行。通勤や会社にいる時間が短くなりストレスが減ったという人がいる一方で、経済的な不安から体の不調や“コロナうつ”を訴える人もいます。長引く社会の緊張や気を張った日々が疲れをためていきます▼家時間のすごし方は人それぞれ。何もしない派もいれば、何かに手間をかけたり新しくしてみたりする“足し算派”、まとめたりやめたりする“引き算派”も。いずれも、この機会に生活を見直して、お仕着せではない自分らしいすごし方を見つけてほしい―▼精神科医の香山リカさんが新著『もっと、自分をいたわっていい』で助言しています。「前向き思考」ばかりではなく、過去や自身を省みる「後ろ向き思考」も必要ではないかと。個人にも社会や国にも▼つらくしんどい思いを抱えている人たちに香山さんは呼びかけます。もっと自分をほめていい、ねぎらっていい、休ませていい。とはいえ、打開の目標も手だてももたない岸田政権のもと1日の感染者が10万人をこえました。こんな無策をいつまで。