町村壊すTPP 首長の思い
国民的議論起こして
高知・芸西村長 竹内強さん
高知県芸西村はビニールハウスによるナス、ピーマン、花など園芸農業が主体です。TPP(環太平洋連携協定)に参加して、他がコメをつくれなくなったところが園芸に力を入れるようになり、芸西村と競合するようになれば影響がでてきます。
工業製品と違って農家は、農産物価格を決定できず、原価が割れても、どうしようもありません。ですから、TPPに賛成することはできません。
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都市に住む人からTPPに入ればいいとの意見も聞きますが、農家の問題だと思っているととんでもない、といいたい。みなさんの食べる食料の問題ですよ、医療にも雇用にも影響が出てきますよ、と。
菅直人前首相が突然、思いついたようにTPP参加を主張し、その後、情報もあまり出さない。野田政権もどんどん先にすすもうとしている。何がどうなっているのか、もっと国政レベルで議論してほしいですね。
この前、町村長で構成される全国町村長大会で、農業だけでなく地域経済が破壊されるとしてTPP反対決議をあげました。
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共産党のTPP阻止の立場は明確で、共産党芸西支部のTPP反対のビラに私も談話を寄せました。
共産党には国民的議論を巻き起こすためにがんばってほしい。「しんぶん赤旗」日曜版でTPP問題の詳しい解説などが出ると、切り抜いてファイルしています。
聞き手・写真 松本眞志( 2012年3月18日付)