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戸田文友会長.jpgTPP阻止へ共同を 農林業、甚大な被害

全国森林組合連合会理事・高知県森林組合連合会代表理事・会長 戸田文友さん

 高知では、中山間地域の小規模農業経営者と森林所有者というのは、一体不可分です。県内の森林組合員数は3万8千人ですが、この7、8割はJAの組合員でもあります。

 中山間地の農家が高知の森林を守ってきた。この状況で、農地の規模拡大で外国の農業に対抗するというのは現実無視の考えです。

 環太平洋連携協定(TPP)参加で高知の農林業は甚大な被害を受け、結局、中山間地の農家を切り捨てることになります。林業の再生はおろか、政府の自給率の目標も達成不可能となるでしょう。
 しかし、民主党政権は農林業を一産業とみているのではないか。「農業保護で他の産業が犠牲になる」とばかげた発言を閣僚がしており、私たちは怒り心頭に発しています。

 一方、野党の自民党は、党として「TPP反対」の立場を明確にしていません。「火中の栗を民主党政権に拾わせたら助かる」とよそ事のような姿勢がありありと伝わってきます。

 このようななかで、日本共産党が一貫して私たちの主張に耳を傾け、さまざまな活動で支援してくれていることは、今後のたたかいの発展にとっても重要だと考えます。

 聞き手・写真 松本眞志(2012年2月19日付)
 


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