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2024年9月29日(日)

風力発電計画取りやめ

山形・米沢 環境懸念 住民運動実る

事業者発表

 JR東日本エネルギー開発株式会社(松本義弘代表取締役社長)は27日、山形県米沢市で計画していた栗子山風力発電事業の取りやめを発表しました。

 全高168メートルの風車10基を建設する同事業には、土砂崩れや水源、イヌワシへの影響など住民から懸念の声が上がっていました。経産相の勧告や、計画見直しを求める県知事の意見書、米沢市長による全面白紙撤回の申し入れなどが相次ぎました。

 発表同日の27日には、日本共産党の岩渕友参院議員と高橋ひさし米沢市議が同席し、住民でつくる「米沢の子供の未来と豊かな自然を考える会」が白紙撤回を求める署名7千人分を携えて経産相と環境相に要請。住民運動が結実し、取りやめへの原動力となりました。

 同社は、ホームページで「大幅な遅延とコストの増大が見込まれ、本事業の事業性が成り立たないことから事業を取りやめる」としています。

 高橋市議は「何よりも住民運動の成果です。今後も市民の切実な要求を取り上げ運動化しながら、住民の苦難軽減に努めます」と語りました。


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