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2024年2月29日(木)

奈良教育大学付属小の教育

教員の自主・自律 尊重を

全大教が声明

 全国大学高専教職員組合(全大教、笹倉万里子委員長)中央執行委員会は27日、奈良教育大学付属小学校の教育が「不適切」とされた問題に関連し、現場の教員の自主性・自律性を尊重するよう求める声明を出しました。

 文部科学省は1月、全国の国立大学付属学校に対し、奈良教育大付属小と同様の「不適切な事案」があるかどうか点検し、あった場合にすみやかな報告と対応を求める通知を出しました。独自の教育活動が萎縮する可能性が懸念されています。

 声明は、「よりよい教育の在り方は、現場から遠く離れた政策決定者ではなく、子どもたちと触れ合い、その成長をわがこととして願い感じる現場の教員によってこそ創り出されていくべきもの」と強調。関係各機関に対し、同付属小の現場の教員の自主性・自律性にもとづく優れた教育の取り組みが失われる結果とならないよう、「奈良教育大学が教員や保護者とも十分に議論を重ねる中で納得できる結論を得ることができる環境をつくり、見守ること」を求めています。

 また、「大学が設置する学校であるという位置づけと独自の役割」を十分考慮するよう求めています。


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