2024年2月29日(木)
きょうの潮流
この往生際の悪さはどうだ。国民に公開するなら出ない、他の議員が出ないなら自分も、やっぱり出るのやめた―。説明責任などそっちのけで駄々をこね、保身に走る姿がありありと▼裏金事件の政治倫理審査会に出席するかどうかで、もめ続ける関与の議員たち。二転三転、党としての方針も定まらず迷走する自民党。裏金議員の恥ずべき態度はもちろん、もはや組織としても体を成さない醜態ぶりです。これが政権を担う党とは▼ドタバタの末に岸田首相をはじめ、安倍派と二階派幹部5人の出席で、きょうあすの開催が決まりましたが、首相は何を弁明しようというのか。あれだけ国会で追及されながら、全容の解明に背を向けていたのに▼だいたい、あのおざなりな自民党の調査でさえ、衆参85人の議員らが関与を認めているのに、わずか5人の政倫審の出席で幕引きを図ろうというのか。真実を語ろうとせずごまかしに終始するなら、偽証罪に問える証人喚問も必要です▼ことは長きにわたって組織的、計画的に裏金がつくられ、選挙資金などに使われてきた問題。そこに切り込み、企業・団体からの献金を禁止してこそ、裏金をうみだす温床を取り除けるはず。カネによってゆがめられる政治も▼庶民には増税、自民は脱税―国民の怒りは頂点に達しています。いままで支持してきた人も、あまりのひどいありさまに、もううんざり、嫌気がさしたと。いまや迷わず手を携えて向かう先はみえています。さあ、自民党政治を終わらせよう。