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2023年10月7日(土)

主張

細田議長の辞意

包み隠さず全て明らかにせよ

 細田博之衆院議長が体調不良を理由に、議長を退任する意向を示しました。一方、国会議員は続け、次期衆院選に出馬する強い意欲を表明したとされています。

 細田氏は、統一協会との癒着を指摘されています。複数の女性記者に対するセクハラ疑惑も持たれています。一連の問題について細田氏は説明責任を果たしておらず、「国権の最高機関」である立法府の長としての資格があるのかと厳しい批判を浴びていました。議長を退任するからといって、責任を免れることはできません。

統一協会との深刻な癒着

 細田氏は議長就任の2021年までの7年間、自民党派閥「清和政策研究会」の会長を務めました。安倍晋三元首相もこの派閥の会長でした。党内でも統一協会と強い関係にあった派閥とされます。

 細田氏は、統一協会の韓鶴子総裁が参加した2019年の関連団体の会合で、「今日の盛会、そして会議の内容を安倍総理にさっそく報告したい」などとスピーチしています。同協会関連団体の会合には8回も出席しています。選挙の際に統一協会の票について細田氏と相談したという元国会議員の証言もありました。

 統一協会とどのような関係があったのかを細田氏は国民にまともに説明していません。昨年、接点についての簡単な文書を2回公表しましたが、記者会見は一切行っていません。

 衆院議院運営委員会理事らが今年1月、議長公邸で細田氏と面会し、統一協会との関係をただした際も、悪いことをしている団体という認識はなかった、さまざまな報道で驚いたなどと責任逃れに終始しました。自分が「広告塔」だったことに反省はありません。

 安倍氏と統一協会については「大昔から関係が深い」などと指摘しました。細田氏は安倍氏と非常に近い関係を持ってきたベテラン政治家です。その発言だけに、見過ごすことはできません。細田氏は、詳細については言葉を濁しましたが、癒着の核心部分を全て語るべきです。

 自民党は昨年、所属する国会議員に統一協会との接点についての「自主点検」を求めた際、議長に就任し会派離脱中であることを理由に細田氏を対象から外しました。癒着の究明に背を向け、細田氏を不問にしている自民党の姿勢も改めて問われます。

 細田氏はセクハラ疑惑についての説明も免れません。昨年、『週刊文春』が女性記者らへのセクハラを報じた時、「事実無根」と否定したものの、説明を求める国民世論に応えませんでした。人権と尊厳にかかわる深刻な問題に幕を引くことはできません。

岸田首相の責任は重大

 疑惑を抱えながら、説明することから逃げ回る細田氏の姿勢は、国会に対する信頼を失墜させ、政治に対する国民の不信を増幅させました。議長としての資格を失っていた細田氏を擁護し、議長を続けさせた自民党と岸田文雄首相の責任は極めて重大です。

 細田氏をめぐる首相の対応は、統一協会との癒着を本気で断とうとせず、女性をはじめ国民の人権を守り抜く立場に立たないことも改めて浮き彫りにしました。

 政権発足から2年が過ぎた岸田政権に「国民の声」を聞く姿勢がないことはいよいよ明白です。


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