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2023年9月14日(木)

統一協会と関係ぞろぞろ

改造内閣 文科相など新閣僚

元信者2世「本気度感じない」

 岸田文雄首相は昨年8月に統一協会(世界平和統一家庭連合)との「関係を絶つ」と明言しました。ところが、13日の内閣改造では、協会と関係のあった5人の議員が、閣僚、準閣僚級のポストに就任。党三役にも選挙応援をうけた萩生田光一政調会長が留任しました。その中には、協会の解散命令請求に直接かかわる盛山正仁・文部科学相もいます。協会との癒着をうやむやにする岸田政権に、元信者2世らから疑問の声が上がっています。(統一協会取材班)


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(写真)自民党が公表した統一協会と関係があった議員のリスト。盛山文科相など新閣僚も含まれています(下線は編集部)

 自民党が昨年9月に公表した「自主点検」によると、盛山議員は統一協会関連団体の会合に出席し、あいさつをしていました。同議員は当初、メディアの取材に協会と付き合いがないと回答していました。それが一転して認めた形です。

 1月24日に衆院議院運営委員会の理事らが、細田博之衆院議長に統一協会との癒着について非公開で質疑をした際には、盛山議員も出席。NHKによると、質疑終了後、盛山議員は、野党側が重ねて説明を求めていることについて「なぜこれほど争点にして聞いてくるのか、正直、疑問に感じている」と疑惑に背を向ける発言をしたといいます。

 文部科学相は宗教法人の所轄庁であり、統一協会の解散命令請求に直接かかわるポジションです。協会の元信者2世は解散命令請求に向けた「岸田首相の本気度を感じないです」と言います。

 宗教法人を担当する宗務課長を経験した前川喜平・元文部科学事務次官は、「文科省は統一協会への解散命令請求を裁判所に出すかどうか検討中です。そんな時に協会と関係をもった議員が文科相になるなんて、所轄庁としての資格が疑われます」と批判します。

 ほかに統一協会と関係があったのは、伊藤信太郎環境相、木原稔防衛相、高市早苗経済安全保障相、村井英樹官房副長官、森屋宏官房副長官です。

 木原防衛相は、統一協会関連団体の会合に出席し講演。関連団体から献金もうけていました。

 高市経済安全保障相は、「しんぶん赤旗」日曜版が、同氏の政治資金パーティーのパーティー券を、統一協会関連団体が購入していた疑いを報道しています。村井、森屋の両副長官は統一協会関連団体の会合に出席してあいさつをしていました。伊藤環境相は協会関連団体に会費類を支出していました。


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