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2022年9月18日(日)

日本共産党創立100周年記念講演会 4氏のメッセージ

劇作家・演出家 永井愛さん

知性と論理で論戦をさらに

 17日の日本共産党創立100周年記念講演会にあたり、沖縄県知事の玉城デニーさん、劇作家・演出家の永井愛さん、小説家・法政大学教授の島田雅彦さん、俳優の仲代達矢さんが寄せたメッセージを紹介します。


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 日本共産党のみなさん、創立100周年おめでとうございます。戦前戦後通して、一つの名前で活動している日本でただ一つの党ということで、すごいですね。あらためてそう考えると、すごいなと思います。

 特に、一番迫害を受けたり、弾圧を受けたりした党が100年続いている、このことにあらためて心打たれます。人一倍強い人たちが集まっていただけではなくて、「自分たちが理想とすることに合理的な理由がある」と、信じられたからではないかと思います。それは根底に、科学だとか哲学だとかがあって、そういう考え方とその時々の事象をてらして課題を見つけて、それに向かっていくということがいつもできていた。それが共産党の強さの原因ではないかと改めて思います。

 私の父(画家・永井潔)は、戦中に治安維持法で捕まっちゃったんですけども、戦後に絵描きだったんですが、日本国憲法をドアにはりだしてました。私はその時に、そこまでする理由がわからなかったんですが、戦争中に「天皇陛下のために死ね」といって召集されて、そして「社会主義を勉強したから」といって捕まって、ひどい目にあうっていうようなことが、「この憲法がある限り、もうないんだ」と父はそれを確かめたくて、アトリエのドアに日本国憲法をはってたんだなというふうに思います。

 いま自民党政治、自公政権の10年間くらいの間に、うそがまかり通るひどい政治の状況になってしまいました。その中で、共産党の魅力というのは知性だと思うんですね。知性と論理。そして共産党が知性と論理で国会論戦に立ち向かっていく姿を多くの人が見て、共産党に対する理解を深めていると思います。

 ウクライナだとかということで、いま武力に頼ろうとする、戦闘機を買ったり、武力にたくさんお金をつぎ込んだりするってことが、日本を守ることだという間違った論理が、また日本国民をだまそうとしているというふうに、私はとても心配しております。

 どうぞ日本共産党の知性と論理の力で、論戦をたたかい続けてください。期待しています。


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