2022年8月4日(木)
校閲の目
統一協会
|
何度か紙面でも紹介しましたが「しんぶん赤旗」は「統一協会」と書きます。そもそも団体の正式名称は「世界基督教統一神霊協会」でした。当初は「統一協会」の略称も使われていました。
1964年に東京都が宗教法人として認証、大学などで若者の学業放棄や家出などが社会問題になりました。67年には「親泣かせの『原理運動』」と告発した朝日新聞(7月7日付)でも「最近は『統一協会』という」と書いていました。
その後、彼らは普通のキリスト教会とまぎらわしい「統一教会」に転じ、メディアにも「統一教会」と表記するよう執拗(しつよう)に求めてきました。そのため新聞社などが発行するハンドブックなどでは略語として「統一教会」とするようになり、いまでは多くのメディアが「統一教会」と書くようになったのです。
「赤旗」は70年代、まだ世間で霊感商法が問題になっていないときから「国際勝共連合=統一協会の悪徳商法」として2ページの大特集(78年7月19日付)で報道。5、6千円の大理石の壺(つぼ)を25万~30万円で売りつけるなどの実態も示して告発し、「赤旗」号外も全戸配布して被害救済に取り組んできました。
「統一協会」はキリスト教会を装いつつ、霊感商法など反社会的活動を行うカルト集団です。(河邑哲也)