2022年5月28日(土)
痴漢被害75.6%経験
党北海道委調べ 「命の危険」告白も
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日本共産党北海道委員会ジェンダー平等委員会は26日、痴漢被害実態アンケートの調査結果を札幌市で記者発表しました。党道議団が同席しました。
120人が回答し、実際に被害に遭ったという人は90人で、75・6%に上りました。
被害は「体を触られた」「下半身を見せられた」「車に乗せられそうになった」「羽交い締めにされ、口をふさがれた」と命の危険につながりかねない告白が次々ありました。
初めて被害を受けた年齢は、18歳以下が最も多く、約8割。12歳以下は35%に及び、小中学校、大学、社会人とくり返し被害に遭っている実態も浮き彫りになりました。
相談したら「魅力的な証拠」「ミニスカートだから」と言われる二次被害もあり、「何十年たっても忘れられない」「また同じ目に遭うかとバイトをやめた」と多くの人が過去を引きずっています。
越智朋子事務局長は「痴漢問題を政治が正面から取り上げず『軽い問題』との風潮が広げられています。回答は氷山の一角で、行政が調査に乗り出し、具体的な対策を講じるのは急務です。痴漢ゼロと性暴力のない社会実現へ力を尽くしていきたい」と述べました。
真下紀子道議団長は3月の定例議会で痴漢問題をただしたとし、「警察本部長も『痴漢・盗撮は極めて悪質かつ卑劣な犯罪行為』と答えました。周囲が痴漢を告発できる社会を広めていく必要があります」と語りました。