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2022年5月19日(木)

海洋放出を規制委了承

強行するな 地元の声聞け

参院委で岩渕氏 漁業者らの努力 水泡に

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(写真)質問する岩渕友議員=18日、参院復興特委

 日本共産党の岩渕友議員は18日の参院震災復興特別委員会で、東京電力福島第1原発に保管されている「アルプス(ALPS)処理水」の海洋放出について、漁業者をはじめとする地元の努力を水泡に帰す恐れがあるとして、強行しないよう迫りました。

 岩渕氏は、国と東京電力が福島県の漁業者と、「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」と約束したにもかかわらず、政府は反対の声にまともに応えていないと指摘。それどころか処理汚染水の海洋放出に関して、ALPS処理水は安全基準を満たすなどとしたチラシを学校現場に送りつけ、3月下旬以降、同様の広告を全国の新聞に出してきたとして、「新聞広告は何紙に掲載され、販売部数と費用はいくらかかったのか」とただしました。

 経産省の須藤治福島復興推進グループ長は「全国全ての都道府県でおよそ50紙、1300万部。費用は4000万円」と述べました。岩渕氏は「全ての都道府県で掲載されており、大問題だ」と指摘。すでに現地で海洋放出のための事前工事が始まっていると指摘し、「漁業者などの反対の声や懸念などを聞かずに海洋放出を強行してはならない」と強調しました。


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