2022年5月16日(月)
元山さん、現地で首相にアピール
沖縄の思い無視しないで
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沖縄の本土復帰50年を迎えた15日、沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設断念などを求めてハンガーストライキを実施している大学院生の元山仁士郎さんが、県主催の式典が開かれた沖縄県宜野湾市にある沖縄コンベンションセンターの会場付近でハンストを行いました。
9日に首相官邸前でスタートしたハンストは7日目になりました。朝に飛行機に乗り、岸田首相も参加する式典会場前に駆け付けました。元山さんは、「岸田首相が式典で何を語るのか注目してここに来ました。可能ならば、私がどんな思いでハンストをしているのか少しでも岸田首相に見てほしい」と話しました。
式典終了後、岸田首相が乗ったと思われる車が「『復帰50年』辺野古新基地断念を求めます」などと書かれたパネルを掲げる元山さんの前を通過しました。元山さんは、「岸田首相は、式典でのあいさつでも『辺野古』について言及しませんでした。残念に思います。沖縄県民の思いを受けとめてほしかった」と述べました。
式典会場の近くには、「もう基地いらない」などのプラカードを手にした多くの人が集まりました。
那覇市に住む女性(57)は、米軍基地はいらないという沖縄の民意を日本政府が無視し続けるなかで復帰50年を迎えたと語ります。「いまだに米軍基地の多くが沖縄に置かれている。こんなことをいつまで許すのか。本土の人たちと一緒に考えたい」と語りました。