2022年5月13日(金)
安倍元首相発言
中央銀行の独立性じゅうりんを自認
志位委員長が批判
日本共産党の志位和夫委員長は12日、国会内で記者会見し、安倍晋三元首相が「日銀は政府の子会社」と発言(9日、大分市の会合)したことについて問われ、「中央銀行の独立性をじゅうりんしたと自ら認める発言だ」と指摘しました。
志位氏は、中央銀行は政府から独立した存在であるべきだというのは世界のスタンダードだと指摘。日本でもそういう建前になっているにもかかわらず、「日銀は政府の下請け機関だと言わんばかりの発言だ」と強く批判しました。
その上で、安倍元首相が日銀の独立性をじゅうりんし、日銀総裁の首をすげかえ、「異次元の金融緩和」を押し付けた結果何が起きているかが重要だと強調。異常円安が起きているのに、いまだに「異次元の金融緩和」を続け、利上げをする米国との間で金融政策に大きなギャップが生まれ、さらに円安が進み、輸入物価全般の高騰の大きな原因になっていると指摘しました。
志位氏は、「今の物価高騰は、『新型コロナ』や『ウクライナ侵略』だけが原因ではなく、アベノミクスがもたらした失政の結果だ」と述べ、「それに対する反省も抜きにこういう暴言を口にすることは許し難い」と強調しました。