2022年5月12日(木)
工事状況 説明会開け
リニア 山添氏、国交省に要求
JR東海がリニア中央新幹線(東京・品川―名古屋間)の大深度地下トンネル建設で、「調査掘進」と称して都内で昨年10月からシールドトンネル工事を行っている問題で、日本共産党の山添拓参院議員は10日、関係区議や住民とともに、国土交通省から工事の現状について聞き取りました。
国交省の担当者は、3月末までに300メートル掘り完了する予定の調査掘進が50メートルにとどまっている理由について「『丁寧に確認しながら慎重に掘進している』とJRから聞いている」としただけ。
山添氏や住民らが「スケジュールが遅れているのは、想定外の事情が生じたからではないのか」とただしても、「シールドマシンの台車の連結作業や点検をしていると聞いている。想定外の事態の有無について回答はない」と繰り返すだけでした。
参加者は「丁寧に工事をするのは当然のことで、点検を含めたスケジュールではないのか。具体的な理由が明らかにされなければ、住民は不安と不信を増すだけ。説明会を開くべきだ」と批判。
山添氏は「国交省がリニアと同様に大深度使用認可した外環道事業では、陥没事故が起きた。遅れの理由が不明では、国交省の監督責任が強く問われる」と指摘しました。