2022年5月10日(火)
水田交付金削減ノー
武田氏「現場を見捨てるな」
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日本共産党の武田良介議員は9日の参院決算委員会で、農林水産省が水田から米以外への転作を補助する水田活用直接支払交付金の交付対象を狭めようとしている問題を取り上げ、交付金削減の撤回と農業経営への支援強化を求めました。
農水省は5年のうちに水張りをしない水田を交付対象から外そうとしています。武田氏は、直接支払交付金の活用で米からそばや小麦などへ転作し、直接支払交付金とは別にそばで2万円の産地交付金を受け取っているものの直接支払交付金がなくなれば赤字だという長野県の生産者の実態を紹介。「現実はそばをつくっても米をつくっても赤字だ」と指摘し、削減をやめるべきだと迫りました。金子原二郎農水相は「国の方針で決定した」などと述べるのみでした。
武田氏は、現場を見捨てるのと同じだと批判。岸田文雄首相が施政方針演説で、食料自給率の向上について言及しないどころか減反を進め、水田活用直接支払交付金を削減するのでは「離農者と耕作放棄地を増やし、自給率の引き上げに逆行する」と指摘。日本に求められるのは国土資源をフルに生かした食糧の増産に踏み出すことだとして、農業つぶしの農政を転換するよう求めました。