2022年5月7日(土)
核兵器使うな なくせ
国民平和大行進出発集会 被爆者ら訴え
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2022年原水爆禁止国民平和大行進の東京→広島コースの出発集会が6日、東京都江東区の夢の島で開かれ、被爆者らが参加し、約300人が行進しました。
主催者あいさつで、原水爆禁止世界大会実行委員会の高草木博共同代表は、65回目の国民平和大行進が、ロシアのウクライナ侵略のなかで開始されると指摘。「日本にとっても、世界の平和にとっても重要な平和行進になる」と強調し、「核兵器使うな、なくせ。ストップ戦争、ロシアはただちに撤退せよ! 非核と9条守れ。日本は核兵器禁止条約に参加せよの声を全国と世界に響かせよう」と呼びかけました。
連帯あいさつで、第五福竜丸平和協会の奥山修平代表理事は、ロシアによる戦争に強く抗議し、核兵器廃絶を求めていかなければならないと語りました。
日本原水爆被害者団体協議会の田中熙巳(てるみ)代表委員(90)は、ロシアが核威嚇を行っていることにふれ、「三たび使われれば、惨憺(さんたん)たるものになる。絶対に核兵器を使わせてはならない。国民平和大行進で、核兵器廃絶の世論を広げよう」と語りました。
東京の被爆者団体・東友会の家島昌志代表理事は、日本政府について、核保有国と非核保有国の橋渡しをするといいながら、何もしていないと批判。政府の姿勢を変えさせようと呼びかけました。
日本青年団協議会の棚田一論事務局長は、ロシアのウクライナ侵略に乗じて、唯一の戦争被爆国の日本で核共有の学習会などが行われていることを批判。平和の連帯を広げていく必要性を語りました。