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2022年5月6日(金)

経済再生へ「発想の転換を」

香川 大門議員が強調

「やさしく強い経済」の“生みの親”本田教授と語り合う

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(写真)対談する大門議員(右)と本田教授(左)=4月29日、香川県高松市

 コロナ禍と物価高騰が追い打ちをかけた長期低迷の日本経済をどう立て直すか―。日本共産党の大門みきし参院議員・比例予定候補は4月29日の香川革新懇の企画で、党が掲げる「やさしく強い経済」の“生みの親”、本田由紀東京大学大学院教授と舌鋒(ぜっぽう)鋭く語り合いました。

 昨年の総選挙で自民党の政策は“キラキラ”した雰囲気だったのに、共闘野党は「守る」という言葉が多く地味だった―。本田さんは、志位和夫委員長との新春対談で“どう響く訴えをするか”と問題提起し、「やさしく強い経済」との訴えにつながった経緯を紹介。低賃金の非正規雇用の拡大など日本の「病理」のさらなる分析・是正を求めました。

 大門さんは「社会保障削減はダメ」など「ダメ」にとどまる訴え方ではなく、「社会保障の拡充は雇用を増やして経済を良くする」といった積極的な訴え方を提起。大企業がため込んだ内部留保への課税で賃上げを進める党の提案に言及し、「自民党にはできない。新自由主義は経団連の方針。自民党は経団連の“政治部”であり、逆らえるわけがない」と喝破しました。

 気候危機打開が再生可能エネルギー・省エネルギーの抜本的普及で新たな雇用をつくり、ジェンダー平等が進む国ほど経済成長が高いと説明し「こういう発想の転換が必要だ」と展望を示しました。

 「大門さんの話は力強い」とエールを送った本田さん。“社会保障が財政を圧迫”などのイメージ払拭(ふっしょく)や、ジェンダー不平等に“慣らされて”きた多くの国民への訴え方などの努力を注文し、「諦めず、怒って動いている人たちが増えることが若い人たちを変える。おかしいことはおかしいと言う、忖度(そんたく)しない姿を見せよう」と呼びかけました。

 大門さんはまとめの発言で「本田先生に『共産党よ、一皮むけろ』と言われた。さらに具体的な政策提案の努力をしたい。参院選では守りに入らず攻めていくことが大事です」と決意を込めて締めくくりました。


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