2022年5月3日(火)
国産材へ切り替えを
紙氏 輸入依存が高騰招いた
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日本共産党の紙智子議員は4月26日の参院農林水産委員会で、輸入依存が木材価格高騰を招いたとして、国産材への切り替えと、林業就業者の定着化のための労働環境の改善を求めました。
紙氏はロシアによる日本への丸太やチップ、合板用木材の輸出禁止措置で、昨年からの木材価格高騰に輪をかけている事態は中小工務店への影響は避けられず、「輸出先国の影響に左右される輸入依存から国産材への切り替えが必要だ」と訴えました。
岸田文雄首相は同26日の記者会見で「ロシアからの輸入を一部禁止したことを踏まえ、国産材の活用を支援する」と述べています。紙氏は林業従事者が1980年の14万6千人から2015年の4万5千人まで減少し、林業人材の育成・確保が課題だと指摘。日給と出来高制のため40代で月収20万円以下という実態を示し、通年雇用化と月給制の導入促進を求めました。金子原二郎農水相は林業労働の担い手確保と定着化のため「給与等の処遇面や安全面の改善が重要だ」と応じました。
さらに紙氏は、月給制実現のためには建設業界での国産材利用の定着が不可欠だと主張。主伐後の再造林を断念する事態を避けるためにも、持続可能な山づくりへの取り組みを求めました。