2022年5月3日(火)
国際社会の信頼失う
ミャンマー軍から留学生 井上氏が批判
参院外防委
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日本共産党の井上哲士議員は4月28日の参院外交防衛委員会で、政府が26日に表明したミャンマー国軍の留学生の受け入れは「国軍を容認し、ミャンマー国民、国際社会から信頼を失う」と批判し、受け入れの中止を求めました。
井上氏は、3月16日の同委で、軍事クーデターを行った国軍の留学生受け入れの中止を求めたにもかかわらず、前年度に引き続き2022年度も新たに4人の留学生受け入れを表明したことを厳しく批判しました。
岸信夫防衛相は、「ミャンマーは戦略的に重要な地域に位置しており、将来的に民主主義や文民統制について正しい認識を持った人材の成長効果がある」と強弁。井上氏は、「今、市民が殺されているという現状がある」と怒りをこめて告発しました。
井上氏は、ミャンマーの民主派国民統一政府(NUG)と同国の民主化を支援する超党派の議員連盟とのオンライン会議(4月27日)で、国軍の市民弾圧が続いているとの報告に加え、「日本政府が国軍寄りだ」との批判の声があがったと紹介。昨年6月に「クーデターを非難し早期の民政回復を求める決議」を参院本会議が全会一致で可決した後での受け入れ表明で、許されないと厳しく批判しました。