2022年4月28日(木)
効率優先農政見直せ
みどり戦略法案 紙氏迫る
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日本共産党の紙智子議員は14日の参院農林水産委員会で、経済効率を優先した新自由主義的な農政から「人と環境にやさしい農政」への転換を求めました。
紙氏は、生産性を追求して生産規模を拡大したが、酪農ではふん尿処理が限界になり、農村では離農が進んでいると指摘。農業の環境負荷低減を目指す「みどりの食料システム戦略」関連法案は新自由主義的農政のマイナス面を見直すものかとただしました。青山豊久総括審議官は「ある意味見直す部分がある」と述べました。
紙氏は、経済効率優先により生態系へのリスクが高まり世界的飢餓・食料問題が緊急の課題だと指摘。国連の「家族農業年」や生態系の機能を重視したアグロエコロジーを踏まえた農政への転換を求めました。
また紙氏は、先端技術で環境負荷を減らす「基盤確立事業」の対象にゲノム編集技術は含まれるかと質問。青山氏は「対象となる」と明らかにしました。
紙氏は、「みどり戦略」に関する意見公募の9割はゲノム編集への懸念や反対であったと指摘。金子原二郎農水相は「多くの国民の理解を得て進めていく必要がある」と述べました。紙氏は「拙速なゲノム支援はやめるべきだ」と訴えました。