2022年4月23日(土)
映画監督有志が提言書
ハラスメント防止で映連に
「映画監督有志の会」が、「労働環境保全・ハラスメント防止に関する提言書」を映画大手4社でつくる日本映画製作者連盟に提出しました。
「有志の会」は、3月に映画業界でのセクシュアルハラスメント問題が取り沙汰されるなか、声明「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します。」を発表した、是枝裕和、諏訪敦彦、岨手(そで)由貴子、西川美和、深田晃司、舩橋淳の6氏。この声明の発表後、文化庁に対してフリーランスを守るためのハラスメント問題での要望書を提出。さらに今回の行動となったもので、13日に、諏訪、西川、深田、舩橋の4氏と弁護士の四宮隆史氏が映連を訪ねて「提言書」を提出。その経緯を22日に発表しました。
「提言書」は、映画の製作・撮影現場でのあらゆる暴力ハラスメントを容認しないという基本的な態度の表明をはじめ、ハラスメントの実態の調査と検証、防止のための具体的な施策の実施、第三者機関による相談窓口の設置を挙げています。
そして、映画業界が若者に胸をはって就職を勧めたい場所となっていない現実を直視し、ともに継続して業界の改革に力を尽くしたい、と述べています。
映連は、21日の理事会で対応を協議。その結果を「有志の会」に伝えるとしています。