2022年4月22日(金)
予備費積み増しの補正予算
財政民主主義破壊の暴挙
自公の合意 志位委員長が批判
日本共産党の志位和夫委員長は21日、国会内での記者会見で、自民・公明両党が予備費を積み増す2022年度補正予算案について今国会での成立をめざすことで合意したことについて問われ、「これを聞いて驚いた。予備費を積み増す補正予算とは前代未聞だ。全くの財政私物化であり、まさに財政民主主義を破壊する独裁政治だ」と批判しました。
志位氏は、財政は国民の税金であり、予算を組み、国会にかけて審議し、承認を得て、執行することが財政民主主義だと強調。「それを予備費を積んで、国会審議をすっ飛ばして、自分たちだけで使っていこうというものだ。税金は自民党、公明党のポケットマネーではないし、そう使っていいものではない。これは完全な財政の私物化、財政民主主義の破壊、独裁政治だ」と強調しました。
その上で、「こんなやり方を許せば、極端な話として“来年度予算は100兆円の予備費を積み、勝手に使わせてもらう”ということになりかねない。絶対に許してはならない」と指摘。さらに、「これは経済対策の予算であり、緊急に起こったことで必要な対策をとらなければならないものでもない。それを予備費でやるという、こんな暴挙は見たことがない」と述べました。
志位氏は、日本共産党が消費税5%を含む緊急経済対策を提案し、補正予算を組んで国会で議論するよう政府に提起していることに言及。「それを受け止めて補正予算をつくり、国会で審議して対策にあたるべきだ」と主張しました。