2022年4月21日(木)
日中国交正常化50年 院内集会
中国から略奪した文化財返還を
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日清・日露戦争で日本が中国から略奪した文化財の返還を求める集会が20日、国会内で開かれました。
集会は「中国文化財返還運動を進める会」が主催。日本による中国への侵略や朝鮮などへの植民地支配では膨大な文化財が略奪され、そのほとんどはいまだに返還されていないとして、元の場所に返還するよう求めています。
山口大学の纐纈厚名誉教授は、「日本は日清戦争から太平洋戦争にかけて多くの文化財を『戦利品』のように持ち帰ってきた。それが今でも皇居などに存在している」と指摘。今年が日中国交正常化から50年になることにふれ、「これを契機に略奪した文化財を主体的に返して日中間の歴史の和解を進めていかなければならない」と述べました。
慶応義塾大学非常勤講師の五十嵐彰さんは、文化財返還運動から見通せることについて講演。「不当に持ち出されたことによって得たものは必ず元の場所に返さなければならない。あるべき場へ戻すことで心に負っている傷をいやすことにもつながる」と述べました。
ジャーナリストの高野孟さんが、日中国交正常化から50年に合わせて、日本が果たすべき役割について講演しました。
日本共産党の笠井亮衆院議員が出席してあいさつしました。社民党の新垣邦男衆院議員、参院会派「沖縄の風」の高良鉄美議員も参加しました。