2022年4月15日(金)
憲法9条と矛盾する現実 国民の合意で段階的に解決
自衛隊問題 にひ氏が訴え
神戸でつどい
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ウクライナ問題をめぐり、日本共産党の立場と見解に注目が集まっています。「憲法9条のもとでも個別的自衛権は存在する」(7日、志位和夫委員長の幹部会報告)との表明に対し、自民、維新などの政治家が“綱領と矛盾する”と非難したことについて、にひそうへい参院比例予定候補は9日、神戸市でのつどいで見解をのべました。
つどいは弁護士有志が開いたもの。にひ予定候補がウクライナ問題、外交、気候危機打開政策を語り、こむら潤参院兵庫選挙区予定候補が体験をまじえてジェンダー平等と貧困対策について講演しました。
にひさんは、国連総会決議やロシアの人権理事国資格停止を引き「戦争犯罪を許してはならないと声をあげ、各国政府を動かしてきたことに確信を持つべきだ」と力説。「核共有」や敵基地攻撃能力を言い立て9条改定と大軍拡を企てる自公、維新などを「参院選で少数に追い込み、憲法が生きる日本をつくろう」と呼びかけました。
自衛隊問題をめぐる議論について問われたにひさんは「憲法と矛盾する現実を、国民の合意で段階的に解決する道筋を理解しない議論がある」とした上で、「はてな」リーフを使い党綱領の一貫した立場を説明。今大事なことは自衛隊をなくすかどうかではなく、安保法制を廃止して専守防衛の自衛隊に戻し、さらに安保条約をなくし平和な東アジアへ憲法9条を生かした外交を進めるなかで自衛隊の解消に進むとのべました。
「日本が攻められたら?」という不安を持つ人と「どうすれば子や孫を守れるのか語り合いたい」と話す、にひさん。「戦争に勝者はない。政治の敗北。軍事対軍事の対決の時代に逆戻りさせない。9条を持つ日本は非軍事の支援に徹し、壊された平和の秩序を回復する先頭に立つべきだ」と力を込めました。