2022年4月15日(金)
平和 9条基づく外交で
赤嶺氏、維新の党攻撃に反論
核共有・敵基地攻撃 戦火に巻き込む
衆院憲法審
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衆院憲法審査会が14日に開かれ、日本共産党の赤嶺政賢議員は「日本の平和は憲法9条に基づいた平和外交で実現していく」と述べ、「断固として憲法9条を守り抜く」と強調しました。
審査会では、日本維新の会の馬場伸幸共同代表が、憲法9条について「水戸黄門の印籠よろしく、かざせば敵も斬りかかってこないと思い込んでいる」とおとしめ、さらに日本共産党に対し「自衛隊活用を言いながら、党綱領で自衛隊を段階的に解消するとの規定は、国を守る本分に逆行する」「自衛隊を解消し、日米安保を破棄してこの国を守れるのか」などと攻撃しました。
これに対し赤嶺氏は「私たち沖縄県民は地獄のような戦場を体験した。この日本国民の戦場の体験を抜きにして、憲法9条では平和を守れないとするのは歴史の歪曲(わいきょく)だ」と批判。「憲法9条は戦争を二度と起こしてはいけないという日本国民の強い決意のもとでつくられた不戦の誓いだ」と強調しました。
赤嶺氏は、軍事に軍事で対抗すれば戦火が起こった場合に引き返すことができなくなり、国民が犠性になると指摘。東南アジア諸国が米ソ冷戦の中で武力紛争を起こしていた時代から、現在はASEANを通して平和を維持していることにふれ、「どんな紛争も戦争に結び付けてはならないというのが、私たちの確固とした立場だ」「憲法9条を生かし、北東アジアに平和をつくっていく」と強調しました。
赤嶺氏は「日本共産党は、9条の完全実施にむけて、国民多数の合意で自衛隊を段階的に解消していく方針だ」と述べた上で、自衛隊活用論については「9条のもとでも個別的自衛権は存在する」「万が一、急迫不正の侵略が起きたときに、自衛隊も含めて日本国民が侵略に対処する」という党の立場を述べました。
さらに赤嶺氏は、いま改めるべきは安保法制に基づく海外派兵体制だと指摘。ウクライナ情勢に便乗して核共有や敵基地攻撃能力の保有などが議論されていることをあげ、「こういう議論こそが日本を戦火に巻き込む危険な道だ」と批判しました。