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2022年4月15日(金)

米未臨界核実験に抗議

ネバダ州で行進「核兵器なくせ」

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 【ラスベガス=島田峰隆】米西部ネバダ州ラスベガスの北西にある核実験場近くでは9日から地元の反核平和団体「ネバダ砂漠の経験」(NDE)が呼び掛けた平和行進が行われています。13日には核実験場のメインゲートにつながる道路の入り口に到着。爆発を伴わない未臨界核実験をバイデン政権が昨年実施したことに抗議し、核兵器の全面廃絶を訴えました。

 米エネルギー省が管理するネバダ核実験場(ネバダ国家安全保障施設、NNSS)がまとめた2021年の活動報告は、同年にロスアラモス国立研究所と協力して「1年間としては最高の3回にわたる未臨界核実験を実施した」と明らかにしています。

 ネバダ核実験場では2020年11月、当時のトランプ政権下で実施が決まっていた3回連続の未臨界核実験の1回目を実施しました。21年11月までの期間に残りの2回が実施されたものとみられます。バイデン政権下では初の実施です。

 NNSSは「今後数年のうちに追加の3回連続の未臨界核実験を計画、準備している」としています。

 平和行進には、核実験場にされた地域にもともと暮らしていた先住民の人たちも参加しています。13日は核実験場近くの幹線道路を約35キロ行進し、「核実験をするな」「核兵器にノー」とアピールしました。

 NDEの幹部のブライアン・テレルさん(65)は、未臨界核実験について「核兵器の強化を今後も続けるというバイデン政権の意思表示だ。他の国の核兵器開発を刺激する行為であり問題だ」と批判。「核兵器禁止条約に違反しているし、核軍縮への誠実な取り組みを義務付けた核不拡散条約(NPT)にも違反している」と強調しました。


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