2022年4月14日(木)
米桃輸入解禁ノーを
紙氏 要請に毅然と臨むべきだ
|
日本共産党の紙智子議員は7日の参院農林水産委員会で、米国政府から突然要請された「桃の輸入解禁」について質問し、桃の産地から輸入による値崩れや害虫の防疫などへの不安の声があがっているとして、「米国から言われるままに輸入解禁を受け入れ、進める必要はない」と抗議しました。
紙氏の質問に農水省の小川良介消費・安全局長は、2月4日に米国から桃の解禁要請があったと明らかにしました。紙氏は、公表までに2カ月もかかっていると指摘しました。
紙氏は、桃に寄生し果実の中身を食べる「コドリンガ」が日本に入れば大きな被害をもたらすと指摘。小川局長は、コドリンガ発生地域からの輸入は禁止しているとしつつ、防除方法は「これから米国が提案する措置を日本政府が判断する」と説明しました。紙氏は、ポストハーベスト(収穫後の殺菌剤)を使用したものが入ってくれば健康被害につながると警告しました。
紙氏は、山梨県知事から「米国から言われたからなんでもマーケット(市場)を開くのではやっていられない」との声が出ているとして、米国の要請に毅然(きぜん)と臨むべきだと訴えました。