2022年4月9日(土)
「声あげ侵略者の手縛ろう」
東京での集会 小池書記局長が訴え
各党あいさつ
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日本共産党の小池晃書記局長は8日に東京都内で開かれたロシアのウクライナ侵略に抗議する集会で、「ロシアは『NATO(北大西洋条約機構)の脅威』などを口実にしている。私たちもNATOの東方拡大を厳しく批判してきたが、いかなる理由があろうとも『主権の尊重』『領土の保全』『武力行使禁止』を定めた国連憲章違反の侵略にほかならない」「学校、病院、原発を攻撃することも、民間人を虐殺することも、明らかな戦争犯罪だ」と厳しく批判しました。
また、どんな惨禍もいとわずに核兵器使用まで口にして威嚇するプーチン大統領のような政治家が出てきた以上、「いよいよ核抑止力論は無力ではないか。核を使わせないためには、地球上から核兵器をなくす核兵器禁止条約こそ必要だ」と主張しました。
小池氏は、国連総会が2度のロシア非難決議を140カ国以上の賛成で採択されるなど「圧倒的な世界の世論がいまロシアを包囲している。ごいっしょに声をあげ、侵略者の手を縛ろう」と呼びかけました
その上で、日本でウクライナ危機に乗じて「核共有」や「敵基地攻撃能力」保有、9条改憲の議論が出、安倍晋三元首相が憲法9条は「空想的」「思考停止」だなどと発言していることについて「軍事に軍事で対抗していけば破局的な戦争になる」と指摘。「軍事力による平和こそ、空想的で思考停止だ」と訴えました。
小池氏は「危機に乗じて日本を戦争する国にするたくらみを止めるためにも、市民と野党が力を合わせるときだ。参議院選挙に向けて力を合わせていこう。日本共産党はそのために全力を尽くす決意だ」と表明しました。
立憲民主党の鈴木庸介衆院議員は、野党が一致団結して本当に困っているウクライナの人々と連帯しようと訴え。社会民主党の新垣邦男衆院議員は「絶対に戦争をさせてはいけない。そして悲惨な目に二度と国民をあわせない」と呼びかけました。参院会派「沖縄の風」の伊波洋一参院議員は連帯メッセージを寄せ、「ロシアのウクライナ侵略の即時停止と撤退を強く求める」と訴えました。