2022年4月7日(木)
統計不正 徹底解明を
宮本岳志氏 資料全面開示求める
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日本共産党の宮本岳志議員は5日の衆院総務委員会で、厚生労働省の毎月勤労統計に続いて明らかになった国土交通省の統計不正問題の徹底解明を求めました。
宮本氏が、国交省の建設工事受注動態調査の不正処理問題と建築工事調査票の配布遅れは「組織的・構造的な問題だ」とただしました。統計委員会の椿広計委員長は「大変遺憾だ」とし、国交省がリカバリー(信頼回復)に全力を尽くすべきとの認識を示しました。
宮本氏は、国交省の検証委員会調査報告書での不適切な「合算処理」について、当時の課長補佐と係長の供述が食い違っていたり、2000年からの長期にわたるものだったのに組織的に把握していなかったと主張していることについて質問。椿委員長は「極めて由々しきことだ」とした上で「報告書の精査を進めており、未然防止措置を検討している」と答えました。
宮本氏が、問題発覚後の統計室内の議論で「合算処理をしない数値を公表すべき」と「合算処理をして公表すべき」という二つの意見が対立したため「折衷案を採用」したのは統計を真実から遠ざけるものだとただすと、椿委員長は「正しい数値に移行する経過措置と誤解されかねない」として「合算処理自体、合理的でない」と述べました。
宮本氏は、報告書の全面マスキングされた資料は全て開示すべきだと求めました。