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2022年4月7日(木)

「オンライン国会」例外的

山添氏に参考人意見陳述

参院憲法審

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(写真)参考人に質問する山添拓議員=6日、参院憲法審

 参院憲法審査会は6日、「オンライン国会」をめぐる憲法56条1項の「出席」の解釈について参考人質疑を行いました。「オンライン国会」について、赤坂幸一九州大学教授が「例外的に」、長谷部恭男早稲田大学教授は「国会として最低限の機能が果たせないと客観的に認定されるとき」などにとどめるよう意見陳述しました。

 日本共産党の山添拓議員は、56条が議員3分の1の出席を求めているのは、多数派が審議・採決をないがしろにすることを防ぐためだと指摘。立法権行使の乱用を防ぐ上で「条文解釈は厳格になされるべきだ」として、多数派の意向が反映されやすい議院自律権を根拠に56条の解釈を緩めることへの懸念を質問しました。

 赤坂氏は、議院自律権は多数派の意向が強いと認めた上で、少数意見を守るため「運営のあり方は、全会一致で承認を得る必要がある」と答弁。長谷部氏は、「憲法56条は、準則(守るべき規則)としての性格が強い」と述べました。

 山添氏は、国会で違憲の事態が生じているとして、2020年7月と21年7月に野党が求めた臨時国会召集を安倍・菅内閣が拒んだことを質問。赤坂氏は、「臨時国会を開催しなかったことは問題だ」と述べました。

 また山添氏は、「オンラインによる(国会への)出席」を可能とする場合、どのような場合に憲法上許され、許されないかという判断基準はあいまいだと指摘。「こうした事態への歯止めはあるか」と質問すると、赤坂氏は「明確な歯止めはない」と応じました。


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