2022年4月7日(木)
副反応治療法早急に
ワクチン接種で宮本徹氏
衆院厚労委
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日本共産党の宮本徹議員は6日の衆院厚生労働委員会で、ワクチン接種後の自己免疫性の副反応について、早急に治療法を研究開発するよう求めました。
宮本氏は、新型コロナウイルスワクチン接種後の症状で、新型コロナ後遺症と同様に、長期間にわたり筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)のような自己免疫性の症状が起きていると指摘する専門医の例を示し、認識をただしました。厚労省の鎌田光明医薬・生活衛生局長は「ME/CFSや、CFSのみの症状の発現事例の報告はある」と答えました。
宮本氏が神経・免疫系の治療法の研究に思い切った予算を付けるよう求めると、同省の佐原康之健康局長は、ワクチン接種後の副反応との専門家の意見はないとしつつ「自己免疫性の症状も含め、治療法を含む必要な研究や研究体制について検討し、進める」と答えました。
さらに宮本氏は、パンデミックなど緊急時に医薬品使用を承認する緊急制度を導入する薬機法改正案について、第2相試験(探索的試験)で、感染力を持つウイルス量が有意に減少することが確認できた承認前の医薬品について、プラセボ(偽薬)と比べ症状改善効果に有意な差が認められないケースでも有効性は推定されるのかとただすと、後藤茂之厚労相は「予断をもって答えるのは困難だ」と答えました。
宮本氏は、症状を抑える改善効果が分からないままの承認では心配だと述べました。