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2022年4月6日(水)

横田 空中給油訓練拠点か

井上氏追及、中止求める

参院外防委

写真

(写真)質問する井上哲士議員=5日、参院外防委

 日本共産党の井上哲士議員は5日の参院外交防衛委員会で、米海兵隊のKC130空中給油機が3月23日、「陸地上空ではやらない」とした日米間の確認に違反し、山梨県甲府市上空付近で空中給油を強行した問題で、米軍横田基地(東京都)が訓練拠点になっている可能性を追及しました。

 井上氏は3月31日の同委員会で、甲府市上空付近での給油について米側に事実関係を照会し、中止を求めるよう迫ってからの経過について質問。岡真臣地方協力局長は「米側に確認しているが、(現在まで)回答はない」と述べました。

 井上氏は「まだその程度の認識なのか」と怒りを表明。米軍がインターネット上で自ら写真を公表し、しかも「(空中給油訓練を)地域のいたるところで日常的に実施する」と喧伝(けんでん)しているとして、厳しく抗議するよう求めました。

 井上氏は、これまで空中給油機による事故は高知沖や沖縄など西日本で起きたのに対し、今回、甲府上空付近で確認された背景として、横田が訓練拠点になっている可能性を指摘。「横田基地の撤去を求める西多摩の会」の監視記録によれば、KC130の横田への飛来回数が19年の20回から21年の57回に、空軍のKC135空中給油機の飛来回数も同時期に89回から133回へと大幅に増えていることをあげ、政府の認識をただしました。岡氏は「米軍の個々の運用について承知していない」と無責任な答弁に終始しました。

 井上氏は、このままでは横田基地を拠点として確認違反の陸地上空での空中給油が横行すると指摘し、「現に日本の空で起こっていることであり、ただちに中止させるべきだ」と求めました。


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