2022年4月5日(火)
多重被災 心折れそう
住民の声示し岩渕氏「支援厚く早く」
参院決算委
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日本共産党の岩渕友議員は4日の参院決算委員会で、福島・宮城沖地震の被害実態を示し、被災者に寄り添った手厚い迅速な支援、橋や交通機関の早期復旧などを求めました。
岩渕氏は、福島・宮城県は、東日本大震災に加え、2019年の台風19号、昨年2月の福島沖地震とほぼ同じ場所が被害を受け、住民から「心が折れそう」との声が上がっていると指摘。「昨年並みの支援は当然であり、さらに手厚い支援が必要だ」と求めました。二之湯智防災相は「昨年以上、できる限り一生懸命、地元の意見に寄り添った支援をしたい」と答えました。
岩渕氏は、度重なる災害で住家や建物に「累積疲労」が起きているとの指摘もあるとして、被災者が修理費用の負担で生活再建を断念しないよう柔軟な対応を要求。大きな被害があった住宅の解体は、昨年の地震では半壊までが公費対象となったとして「今回も同様の対応を行うべきだ」と述べました。
さらに、事業者の被害も深刻だとして、グループ補助金について、昨年の地震による復旧事業が未完了で補助金を受け取っていない人がいることなどを指摘。度重なる災害とコロナ禍が重なっているとして「自己負担分の軽減など、もう一歩進んだ支援が必要だ」と迫りました。
岩渕氏は、東京電力福島第1原発事故で避難を強いられた人への医療・介護保険料等の減免措置を政府が見直そうとしている問題を追及。浪江町では19年は100万円以下の所得世帯は4割超で、生活保護受給世帯が急増するなど、長期避難による経済的困窮や健康への影響は大きいとして、減免措置の継続を求めました。