2022年4月3日(日)
危険盛り土公表せよ
衆院国交委 高橋議員が迫る
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日本共産党の高橋千鶴子議員は1日の衆院国土交通委員会で、盛り土の点検結果の公表と、危険性の高い盛り土について住民に周知徹底するよう求めました。
高橋氏は、昨年7月の静岡県熱海市の土石流災害を受けて全国知事会などが法整備を求めてきたものの、盛り土崩落被害はそれ以前から発生していたと指摘。「立法化してこなかった国の責任をどう思うか」とただしました。斉藤鉄夫国交相は「これまでに十分でなかったところがある」と責任を認めました。
高橋氏は「第4回盛り土による災害防止のための関係府省連絡会議幹事会」がまとめた資料に触れ、全国の総点検対象約3万6千カ所のうち危険な盛り土の箇所数や該当都道府県数を質問。国交省の和田信貴総合政策局長は、災害防止策などが取られていない盛り土は約1100カ所だとしつつ「詳細調査をこれから行う」としか答えませんでした。
高橋氏は「該当する都道府県の数すら答えないのはおかしい」と批判。土地利用が規制されている区域の他に、住民の通報で発見された盛り土などがどのくらいあるかを示し、住民と情報を共有することは土砂災害から命を守るためにも必要だと強調しました。