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2022年4月2日(土)

教員免許更新廃止 研修履歴記録に懸念

参考人から相次ぐ 衆院文科委

宮本岳志氏質問

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(写真)答弁する佐久間亜紀参考人=1日、衆院文科委

 衆院文部科学委員会は1日、教員免許更新制度の廃止を柱とした法改正案について参考人質疑を行いました。更新制度廃止を歓迎する意見とともに、廃止とセットで導入される研修受講履歴の記録義務化に懸念の声が相次ぎました。

 慶応義塾大学の佐久間亜紀教授は、教員の多忙化に拍車をかけるなどしてきた更新制度の問題点をあげ「もっと早く廃止してほしかった」と強調。教員の管理・統制につながりかねない受講履歴の記録義務化は必要なく、教員1人当たりが受け持つ授業時数を抑制するなど、勤務時間内に研修に取り組める体制づくりこそ必要だと訴えました。

 日本教職員組合の滝本司委員長も、受講履歴の記録義務化が人事評価や受講の強制に結びつくことに懸念を示しました。兵庫教育大学の加治佐哲也学長は更新制度について「正直、ここまで評判が悪いと思っていなかった」と指摘。3氏とも教員の多忙化を解消し、研修時間を保障するには教職員定数の改善が必要だとの認識で一致しました。

 日本共産党の宮本岳志議員は、教員の身分保障を求めた国連勧告に反するとして更新制度に反対したことを紹介。佐久間氏は「不適格教員」の排除という更新制度導入の出発点に、同制度が抱える問題の根源があると指摘しました。


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