2022年4月2日(土)
外交でロシア包囲を
山下氏、核禁条約参加迫る
参院本会議
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日本共産党の山下芳生副委員長は1日の参院本会議で、岸田文雄首相による主要7カ国(G7)首脳会合の報告を受けて質問に立ち、ロシアによるウクライナ侵略の即時中止にむけて国際世論で包囲する外交活動や、核兵器禁止条約への参加などを求めました。
山下氏は、国連総会がロシアの侵略に対して「即時、無条件撤退」を求める非難決議や「国際人道法の尊重」を求める決議を採択したとして「国際世論による包囲こそ侵略を止める最大の力だ」と強調し、ロシアを包囲するための外交活動を求めました。
その上で、プーチン政権が先制核使用を国家の基本姿勢としていると指摘し、「先制核使用を公言する指導者が出てくるもとで『核抑止』は無力だと明らかになった」と強調。核使用の危険から人類を救う道は核廃絶しかないとして、日本の核兵器禁止条約への参加を迫りました。
岸田首相は「核抑止は無力だとの主張は当たらない」と何らの根拠も示さずに述べ、核兵器禁止条約への参加も「核兵器国は1カ国も参加していない」として背を向けました。
山下氏は、安倍政権、岸田政権のロシアへの外交姿勢を指摘し、「対ロ外交の破綻は明瞭だ。歴代政権がロシアにこびへつらう外交をやってきたことへの真剣な反省が必要だ」と強調しました。
岸田首相は「ロシアにこびへつらう外交をやってきたとの指摘は当たらない」と答えました。