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2022年3月31日(木)

権利条約 原則徹底を

校則問題で宮本岳志議員

衆院文科委

写真

(写真)質問する宮本岳志議員=30日、衆院文科委

 日本共産党の宮本岳志議員は30日の衆院文部科学委員会で、理不尽な校則の見直しを求める声が広がるなかで改訂作業が進められてきた、文科省の「生徒指導提要」の改訂試案を取り上げ、子どもの権利条約の原則の徹底を求めました。

 同省の生徒指導に関する基本文書で29日に公表された改訂試案には、「生徒指導の取り組み上の留意点」の冒頭に子どもの権利条約と、子どもの意見表明権など同条約の4原則が明記されています。また、校則の見直しについては、児童生徒や保護者からの意見聴取や、あらかじめ改訂手続きを示すことが望ましいとしています。ホームページなどでの校則の公開も求めています。

 宮本氏は試案の規定の趣旨を一つひとつ確認するとともに校則の見直しにあたっては、子どもの権利とともに教育の目的という観点からも、子どもの関与と主体性を尊重することが重要だと政府の認識をただしました。

 末松信介文科相は、校則見直しにあたっての児童生徒の関与は「児童生徒自身が校則の根拠を考えることを通じて身近な課題を自ら解決するなどの教育的意義を有する」と答えました。また、同省の伯井美徳初等中等教育局長は、改訂が夏ごろの公表を目標に進められていることを明らかにしました。


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